老眼治療の点眼薬「VIZZ(ヴィズ)」のご説明
年齢とともに、近くの文字が見えにくくなったり、目のピントが合いづらいと感じることはありませんか?40歳前後から症状がみられることの多い「老眼」は、多くの方が悩む目の変化のひとつです。
老眼による見えづらさの改善が期待される点眼薬として、「VIZZ(ヴィズ)」があります。
VIZZは、アメリカで承認されている老眼治療用の点眼薬で、当院でも新たに取り扱いを開始しました。
老眼によるお悩みを少しでも和らげ、快適な毎日を送りたい方に向けて、VIZZについて詳しくご紹介します。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
老眼について
老眼とは、年齢を重ねることで、近くの物が見えにくくなる目の変化を指します。
医学的には「老視」と呼ばれますが、一般的には「老眼」という呼び方がよく知られています。
老眼の原因
老眼は、目の中にある「水晶体」と呼ばれる部分が、加齢により少しずつ硬くなり、弾力性が低下することが主な原因とされています。
水晶体は、水分とたんぱく質でできており、厚みを変えることでピントを調整する役割を担っています。
見たい物の距離に合わせて水晶体の厚みが変化し、目の中に入る光を適切に屈折させることで、物をはっきりと見ることができます。
しかし、年齢とともに水晶体が硬くなると、この調整がスムーズに行われにくくなり、近くの文字や物が見えづらく感じられるようになります。
老眼は何歳頃から起こる?
老眼の症状は、個人差はありますが、一般的には40歳前後から感じ始める方が多いといわれています。
45歳頃になると、日常生活の中で見えづらさを感じる場面が増え、老眼鏡や老眼用コンタクトレンズ(遠近両用コンタクトレンズ)などで対応されている方も少なくありません。
老眼の治療方法
老眼の治療・対処方法には以下の種類があります。
| 老眼治療 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 眼鏡(老眼鏡) | 使用することで、すぐに見えやすくなる |
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| コンタクトレンズ | 装用することで、すぐに見えやすくなる |
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| 手術 | 裸眼での視力の回復が期待できる |
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老眼治療の点眼薬「VIZZ(ヴィズ)」とは
「VIZZ(ヴィズ)」は、アメリカの製薬会社LENZ Therapeutics社が開発した老眼治療のための点眼薬です。
老眼による見えづらさを、点眼によって改善することを目的とした、新しい治療薬のひとつで、2025年7月に米国食品医薬品局(FDA)に承認され、今後はアメリカを中心に使用が広がっていくと考えられています。
VIZZに含まれる有効成分
VIZZに含まれる有効成分「アクセリジン」は、アメリカで開発された成分です。
点眼することで、目の中にある虹彩括約筋が収縮し、ピントを合わせやすい状態を作り出します。
これは「ピンホール効果」と呼ばれる仕組みで、光が目に入る範囲が小さくなることで、ピントが合いやすくなる現象を利用しています。
アクセリジンは、水晶体そのものに直接作用するわけではありませんが、虹彩を絞ることで焦点の合う範囲を広げ、老眼によるピントの合いにくさを改善します。
また、近くの物を見る際の見えづらさを改善しながらも、遠くの物を見るときへの影響が出にくい点も、VIZZの特徴のひとつです。
VIZZの効果
VIZZは、ピンホール効果によって、老眼によるピントの合わせづらさを改善する効果が期待される点眼薬です。
FDA承認時の試験結果では、点眼後30分以内に効果が現れ始めることが示されています。
また、効果の持続時間は最大で約10時間とされており、1回の点眼で比較的長時間作用が続く点も特徴です。
VIZZの安全性
VIZZを開発したLENZ Therapeutics社では、466名の参加者を対象に、42日間にわたり1日1回の点眼を行う安全性試験が実施されています。
この試験では、一定期間継続して使用した場合でも、重篤な副作用は認められず、安全性が評価されています。
また、延べ3万日以上におよぶ治療期間においても、深刻な有害事象は確認されていません。
報告されている副作用としては、以下のような軽度のものがあります。
主な副作用
点眼時の刺激感、一時的な視界のかすみ、視界が暗く感じる、頭痛
これらはいずれも軽度で一時的なものが多く、時間の経過とともに自然に改善するケースが報告されています。
VIZZは国内では未承認の点眼薬ですが、アメリカでは2025年7月に米国食品医薬品局(FDA)の承認を受けており、一定の安全性が確認されています。
VIZZの使用方法
VIZZは、以下の手順で使用します。
- 両目それぞれに1滴ずつ点眼する
- そのまま2分ほど待つ
- 再度、両目それぞれに1滴ずつ点眼する
この方法で、1日1回使用します。
VIZZを点眼する前には、コンタクトレンズを外してください。
点眼後は、10分ほど時間をあけてからコンタクトレンズを再装着することができます。
また、VIZZは単回使用バイアル(小型容器)に入った、1回使い切りタイプの点眼薬です。使い捨てのため、一度使用した容器は再使用せず、使用のたびに新しいものをご使用ください。
使用方法やタイミングについて不安がある場合は、診察時に医師へご相談ください。
従来の老眼改善点眼薬とVIZZの違い
日本ではまだあまり知られていませんが、これまでにも老眼による見えづらさの改善を目的とした点眼薬は存在していました。
従来の老眼改善点眼薬には、「ピロカルピン」という成分が使われているものがあります。
ピロカルピンは、もともと緑内障の治療薬として長く使用されてきた成分で、2021年にはアメリカで老眼改善を目的とした点眼薬として承認されました。
一方で、ピロカルピン系の点眼薬では、使用にあたって注意が必要な副作用が報告されています。
報告されている副作用の例
結膜充血、角膜上皮障害、乾性角結膜炎、結膜萎縮、眼類天疱瘡 など
また、効果の持続時間は、1回の点眼につきおよそ6時間程度とされています。
VIZZは、これらの従来薬とは異なる作用機序を持つ点眼薬で、効果の持続時間や使用感の面で新しい選択肢として注目されています。
老眼の治療方法にはさまざまな選択肢があり、症状や生活スタイルに合わせて選ぶことが大切です。
VIZZがおすすめな方
VIZZは、老眼による見えづらさにお悩みの方の中でも、以下のような方に向いている点眼薬です。
老眼鏡をかけたくない方
老眼鏡は、レンズの種類によっては目が大きく見えてしまったり、見た目が気になると感じる方もいます。
また、デザインの選択肢が限られており、老眼鏡をかけたくないと感じる方も少なくありません。
眼鏡の隙間から視界に入る景色はぼやけてしまっているため、かえって目が疲れると感じる場合もあります。
VIZZは点眼によって老眼による見えづらさの改善を目指す治療のため、老眼鏡を使わずに対処したい方にとって、ひとつの選択肢となります。
コンタクトレンズの着脱が負担に感じる方
老眼用コンタクトレンズの着脱が負担に感じる方にとっても、VIZZは検討しやすい治療方法のひとつです。
コンタクトレンズを長期間使用することで、目の状態によっては、以下のような影響がみられることがあります。
| 角膜内皮細胞の減少 | 目の表面にある角膜内皮細胞は、加齢やコンタクトレンズの長期間使用によって、徐々に減少することがある。 症状が進むと、視力の低下や痛みを感じる場合がある。 |
|---|---|
| ドライアイ | 目の表面が乾きやすくなり、違和感や見えにくさ、痛みなどを感じることがある。 |
特に、ドライアイの症状が進行すると、装着しているコンタクトレンズが眼球に貼りつき、外しにくくなることもあります。
点眼薬であるVIZZは、コンタクトレンズの着脱が負担に感じる方や、目への負担をできるだけ抑えたい方にとって、ひとつの選択肢となります。
手術に不安を感じる方
老眼は手術によっても改善効果が期待できます。
ただし、一度手術を行うと元に戻すことはできないため、「手術した目は見えやすくなったものの、左右の見え方に差が出てきて違和感を感じた」といった理由で施術を後悔する人も少なくありません。
また、目に直接手術を行う点や、永久的な効果が期待できるわけではない点について、不安を感じるという声もあります。
VIZZは点眼を中止すれば元の状態に戻るため、まずは効果を体感してから、継続するかどうかを検討することができます。
VIZZの価格
VIZZは国内では未承認の点眼薬のため、保険適用外となり、自由診療でのご案内となります。当クリニックでは、下記の診療費・処方費にてVIZZの処方を行っています。
| VIZZ | 10,000円 /お試し5本 40,000円 /まとめ買い25本 |
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※別途、初診料1,000円(2回目以降は再診料500円)、配送料1,500円がかかります
ご不明な点や気になることがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
長い人生を、クリアな視界で過ごすための点眼薬「VIZZ」
老眼の症状を感じ始めると、「年齢のせいだから仕方ない」と受け止めてしまう方も少なくありません。
しかし、平均寿命が80歳を超える現代では、老眼と付き合う期間はとても長くなります。見えにくさを感じたまま日常生活を送ることに、不便さを感じる場面も増えてくるかもしれません。
老眼の対処方法には、老眼鏡やコンタクトレンズ、手術など、さまざまな選択肢があります。その中で、可逆的で日常生活に取り入れやすい方法として、点眼薬による治療という選択肢もあります。
VIZZは、点眼によって老眼による見えづらさの改善を目指す治療薬です。
「試してみたい」「もう少し詳しく知りたい」と感じた方は、お気軽に当院までご相談ください。オンライン診療にも対応しています。

