性病治療薬に関してのご紹介
札幌の婦人科「ネオクリニック」です。
ネオクリニックでは性病の検査から治療を行っています。性病検査を行ってもしも何か性病にかかっていた場合は原因となる菌やウイルスが体から完全になくなるまで治療をしていかなければなりません。治療には抗菌薬や抗ウイルス薬などが使われます。ひとくちで性病と言っても原因となる菌やウイルスには多くの種類があるため、それぞれに合わせた治療薬を選択していかなければなりません。
- 淋菌感染症
- 梅毒
- クラミジア感染症
- 性器ヘルペス感染症
代表的な性病はこのようなものです。性病の検査自体は婦人科や泌尿器科、もしくは最寄りの保健所で受けることができます。病院にはちょっと行きにくいという方は近くの保健所で検査をしてもらうと良いでしょう。
現在、日本国内で最も多く見られる性病はクラミジア感染症です。特に10代で多くの感染者が見られます。自覚症状があまりないことから感染に気づいていない方も多いです。感染に気がついた場合はもちろん治療をしていかなければなりません。
性病の患者さんが多くいるとは言え、風邪などとは違って性病の治療をするために通院する機会はそれほどありません。そのため、性病治療薬がどのようなお薬なのか、どんな効果や副作用があるのか心配になる方もいるでしょう。
ここでは良く見られる性病の治療薬について効果や副作用などをご説明しています。ぜひ参考にしてみてください。
目次
性病治療薬の説明
性病治療薬ってどんなもの?と不安に思う方が多いでしょう。今までに使ったことがない方は特にそう思ってしまうかもしれません。しかし、性病治療薬と言ってもいつも使っているお薬とほとんど変わりないとされています。もしかしたら、他の疾患の治療で飲んだことがあるお薬と同じものも中にはあるでしょう。多くの性病治療薬は抗生物質や抗ウイルス薬などの飲み薬です。性病の種類によっては注射を打つものや、膣剤や塗り薬を使うこともあります。
クラミジア感染症や性器ヘルペス感染症の場合は飲み薬での治療が基本です。クラミジア感染症の場合はジスロマックなどの抗生物質を、性器ヘルペスの場合はバルトレックスのような抗ウイルス薬を使います。ジスロマックはクラミジア感染症以外にリンパ節炎や急性気管支炎の治療にも使われているお薬です。バルトレックスは口唇ヘルペスや帯状疱疹の治療にも用いられます。
1つのお薬でもさまざまな疾患の治療に用いられるため、ジスロマックを飲んでいるから、バルトレックスを飲んでいるからあの人は性病だ、と断定することはできません。
性病治療薬の効果
性病には多くの種類がありますが、それぞれどのような治療薬が主に使われているのでしょうか。また、お薬を使うことできちんと性病は治療できるのでしょうか。性病治療薬の働きや効果を見てみましょう。
淋菌感染症
原因:淋菌
治療薬:セフトリアキソン、アジスロマイシン
セフトリアキソンもアジスロマイシンも抗生物質です。一般的にはセフトリアキソンを筋肉内に注射し、その後アジスロマイシンの服用を行います。多くの方はセフトリアキソンの注射によって治ります。淋菌は多くの株が抗生物質に対する耐性を獲得しており、抗生物質の種類によっては効かなくなってしまったものもいくつかあります。そのため耐性菌が出現しないような治療方法が必要です。
梅毒
原因:梅毒トレポネーマ
治療薬:ペニシリン
ペニシリンは抗生物質の1つです。梅毒の原因となる梅毒トレポネーマは菌の仲間であるため抗生物質での治療が有効なのです。梅毒は重症化すると内蔵に腫瘍を作り、ときには死に至らしめることもあります。そのため、梅毒に感染した場合は同時にパートナーも治療を始めます。
梅毒は症状の進み具合によって第1期~第3期まであり、第3期まで進んでしまうと脳や心臓などの臓器にまで感染が広がっているため完治は難しいとされています。しかし、第1期と第2期の状態であればペニシリンの服用により梅毒の症状は多くの方で抑えられます。
性器ヘルペス感染症
原因:単純ヘルペスウイルス
治療薬:バルトレックス、ゾビラックス
バルトレックス
バルトレックスはバラシクロビルという成分を使った飲み薬です。性器ヘルペスの治療に多く用いられる飲み薬です。口唇ヘルペスや帯状疱疹の治療で出されることもあります。性器ヘルペスに始めて感染した場合は、10日間、それ以外の場合は5日間服用します。
ゾビラックス
ゾビラックスはアシクロビルという成分を使ったお薬です。ゾビラックスもバルトレックスと同様に性器ヘルペスに用いられる飲み薬です。バルトレックスが1日に2回の服用で良いのに対し、ゾビラックスは吸収効率が良くないために1日に5回服用する必要があります。
ほとんどの方が飲み薬を決められた期間飲むことで症状を抑えることができます。初感染ではなく再発の場合は症状が軽いことも多く、その場合は飲み薬ではなく塗り薬で治療をすることもあります。
性病治療薬の副作用
お薬を使うときに気になるのが副作用。薬を使うことで性病が治療できたとしても、あまりにつらい副作用が起きてしまうのであればできるだけ飲みたくないものです。性病治療薬にどのような副作用があるのでしょうか。
多くの性病治療薬で見られる主な副作用は下痢とされています。お薬を飲むことによって腸内細菌のバランスが崩れてしまうために下痢を起こしやすくなります。下痢の程度は人によって異なり、ほとんど症状が出ない人から、トイレに何度も行かなきゃいけないほどの人までさまざまです。また胃痛や吐き気を催す場合もあります。胃や腸が弱い方は整腸剤を一緒に処方してもらうと症状が少し落ち着くでしょう。
下痢や胃痛、吐き気などの症状はどれも一時的なもので、お薬を飲むのをやめれば症状も治まってきます。しかし、副作用がつらくてお薬を飲み続けるのがつらい場合は我慢せずに主治医へご相談ください。
性病予防薬の説明
梅毒・淋菌感染症・クラミジア感染症の予防法としてドキシペップという方法があります。感染症に感染するリスクのあった性行為後、72時間以内にドキシサイクリン(ビブラマイシン)という抗菌薬を内服することで、梅毒・淋菌感染症・クラミジア感染症の感染リスクを下げることができる、新しい性病予防法です。
治療薬同様、下痢や胃痛、吐き気などの副作用がありますが、一時的なもので自然に軽快します。
ネオクリニックで取り扱いのある性病治療薬について
当院で取り扱いを行っている性病治療薬に関しては、以下のページで詳細をまとめております。なお当院の性病治療薬はすべて自由診療にてご提供しております。