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コラム

クラミジアは自然治癒するの?クラミジアの原因・症状・治療法について徹底解説

クラミジアは自然治癒するの?クラミジアの原因・症状・治療法について徹底解説

クラミジアという名前について耳にしたことがある人は多いかもしれません。
しかし、具体的にどんな症状の病気なのか、治療法はどのようなものかなどについては自身が実際にかかるまで調べたことがなかったという方も少なくありません。
性病について他の人に聞くことはばかられるかもしれませんが、正しい知識を持つことは予防や効果的な治療に繋がります。
そこでこの記事では、クラミジアの原因や症状、治療法について解説していきたいと思います。

クラミジアとはどんな病気?

クラミジアは正式名称を「性器クラミジア感染症」と言います。「クラミジア・トラコマティス」という病原菌が性器や直腸、のどなどに感染することによって症状が起こります。
クラミジアは、厚生労働省が調査した令和元年の性感染症報告数を見ても他の性感染症と比べて最も報告件数が多く、性感染症の中で最も代表的な病気と言えます。

厚生労働省性感染症報告数
※厚生労働省|性感染症報告数
感染者数の多い病気ではありますが、症状に自覚がない場合も多く、気づかないままパートナーに移してしまっているというケースも多くあります。

咽頭クラミジアとは?

クラミジアは粘膜に接触し感染するため、喉への感染も起こります。これが咽頭クラミジアと呼ばれるものです。オーラルセックスをした場合に感染する可能性があります。性器から喉に感染させる場合もあれば、喉から性器に感染させる場合もあります。一方で、キスや回し飲み程度の接触では感染する可能性は極めて低いとされています。唾液による感染の可能性が0ということはできませんが、学会発表や論文での感染報告データは上がっていません。
咽頭クラミジアは多くの場合無症状ですが、慢性の扁桃炎や咽頭炎はクラミジアに起因するものである場合もあります。

クラミジアの症状とは?

クラミジアの潜伏期間は1〜3週間とされており、その半数は無症状とも言われています。そのため無症状のまま他の人に感染させてしまっている可能性もあります。
しかし、症状が出る場合にはどのような反応があるのでしょうか? 男女別にその症状を解説したいと思います。

女性の症状

女性の場合は子宮の入り口である子宮頸管に症状が出ます。おりものの増加、生理以外の出血、下腹部の痛みなどの症状が現れる場合があります。女性の場合は男性に比べて症状が軽症であるケースが多いです。ただし、症状が軽症ですが、放置した後引き起こす合併症や後遺症は男性より深刻であると言われています。例えば卵管炎や卵巣炎、骨盤腹膜炎などを引き起こす場合があります。これらの病気は不妊や子宮外妊娠の原因になりますし、出産時に赤ちゃんに感染させる恐れもあります。まだ、男性と同様、他の性感染症にかかるリスクも高まります。

男性の症状

男性の場合は、尿道に症状が出るのが特徴です。尿道の痒み、排尿時の痛み、尿道から膿が出るなどの症状があります。また精巣上体が腫れたり、軽く発熱する場合もあります。
淋病の症状にも似ていますが、淋病に比べてクラミジアの方が軽い症状です。ただし、症状が軽いからといって放置していると、病原菌が前立腺や精巣まで侵入し、前立腺炎や精巣上体炎、男性不妊症などを引き起こす場合もあります。また粘膜が炎症した状態でいるため、HIVや他の性感染症にかかるリスクも高まります。

性器以外の症状

咽頭クラミジアの場合は喉の腫れ、痛み、発熱などが生じる場合もあります。ただし咽頭クラミジアは無症状である場合が非常に多く、気づかないうちに性行為を繰り返し、反復感染の温床となってしまうケースもあります。

その他の粘膜の部位として、直腸に感染した場合は肛門周辺の痛み、出血、直腸の粘膜がボコボコになる、目に感染した場合は充血やめやに、瞼の腫れなどの症状が現れる場合もあります。

クラミジアになる原因は?

クラミジアに感染する原因は性行為です。これにはオーラルセックスやアナルセックスも含まれます。クラミジアは粘膜から粘膜へと感染するため、性器や喉などの器官が接触することにより感染経路となります。一度の性行為で感染する可能性は30〜50%と言われています。

前述の通り、唾液での感染確率は低いと言われているため、性行為以外の接触や公共浴場等での感染は心配しなくても良いでしょう。ただし、クラミジアがついた体液で目をこすると目に感染したり、母子感染をするという性行為以外での感染の経路もあります。

クラミジアの検査方法は?

クラミジアの検査方法は、簡単にできるものから精密検査まであります。それぞれの検査方法をご紹介したいと思います。

抗原検査

抗原検査の場合は感染機会があってから24時間後に検査をすることができます。抗原検査のメリットは検査が手軽に行えるという点です。抗原検査は即日簡易検査、精密検査、即日精密検査の種類に分かれますが、即日簡易検査であれば30分後に結果を出すことができます。ただし即日簡易検査は症状がすでに出ている人におすすめの方法です。
それに対し、症状がなくても受けることができる即日精密検査は当日から翌日、精密検査は2日から7日ほどの結果受け取りとなります。

検査の方法ですが、男性器の場合は尿の採取、女性器の場合は膣からの分泌物の採取、咽頭の場合はうがいでの採取となります。女性の場合は生理中の検査ができないので注意しましょう。

抗体検査

抗体検査は血液を採取しての検査となります。抗体検査の場合は感染機会があって4週間経ってから受けることができるようになります。
抗体検査は治療が完了した過去の感染も陽性となって現れるため、現在感染しているかを判断することができないというデメリットがあります。また、粘膜部分ではなく血液採取からの検査のため、性器の感染か咽頭の感染かを特定することもできません。そのためクラミジアの検査には抗体検査を採用していないクリニックもあります。
しかし、妊娠中に検査を行う場合には、隠部に綿棒を入れ分泌物を採取する抗原検査を行うと胎児に危険が及ぶ可能性があるため、抗体検査を行った方が安全であると言えます。

クラミジアの治療法は?

検査によってクラミジアに感染していることがわかった場合、どのように治療したらいいのでしょうか?そもそも、放っておいて自然に直すことは可能なのでしょうか?治療方法や薬について一つずつ解説していきたいと思います。

クラミジアは自然治癒するの?

結論から言いますと、クラミジアは自然治癒することはありません。ただ、自然治癒したかのようにみえるケースがあります。それは、風邪や他の病気で抗生物質を服薬した時に、それが治療の働きをし、クラミジアの細菌を退治したという場合です。ただし、これはクラミジアの治療の目的で医師から処方されたわけではないので、どの程度治癒としたと言えるのかはわからないのが事実です。完全治癒したように見えても体の中には細菌が残っていて放置すると深刻化する場合もあります。

上記でも少し触れましたが、クラミジアを治療せずに放置しておくと、細菌がさらに体の中へ侵入していきます。その結果男性の場合は前立腺炎症や精巣上体炎、女性の場合は子宮頸管炎や卵管炎を引き起こし、どちらも不妊の原因となります。卵管周囲や卵管采周囲に癒着を引き起こす段階まで進行すると、排卵後の卵子を卵管に取り込むことができなくなります。さらに卵管留水腫ができると、体外受精による治療が必要となりますが、その体外受精の妊娠率まで下げてしまいます。
自覚症状がないからといって放置していると、将来妊娠を考えたときには取り返しがつかない段階まで進行してしまっている可能性があるので、軽視できないと言えるでしょう。

また妊娠時にクラミジアに感染していると、赤ちゃんが産道を通る際に感染し新生児肺炎や結膜炎を起こす恐れもあります。また、クラミジアに感染した状態を放置していると、HIVにかかる可能性から3〜5倍も高くなるとも言われています。

クラミジアは放置していても自然に治るものではなく、むしろ無自覚のうちに深刻化していくので、少しでも疑いがある場合には一刻も早く病院での検査と治療にあたるようにしましょう。

一般的な治療方法

まずかかるべき病院ですが、クラミジアで病院にかかるなら男性の場合は泌尿器科、女性は婦人科か産婦人科で診察を受けることができます。咽頭感染の場合は耳鼻咽頭科に行くこともできますが、できれば性病関連の医療機関にかかるのが良いでしょう。

クラミジアは細菌のため、抗生物質が有効です。そのため、主な治療方法は薬の服用となります。服用期間は大体1日から1週間とされています。
骨盤内や肝臓周辺まで症状が広がってしまった場合には3〜5日点滴を行う場合もあります。
決められた期間内服薬を終えた後は、大体2週間後に再検査を行います。再検査で陰性が認められれば治療は終了となります。
再検査についてですが、適切に服薬を行っていたとしても、体に耐性菌ができている場合もあり、処方された抗生物質が効かなかったなどという場合もあります。そのため、服薬をしたら必ず完治しているというわけではないので、再検査はとても重要な項目となります。
医師の処方通り服薬をするだけでなく、再検査で陰性が確認されるまでしっかり治療を続けることも忘れないようにしましょう。
また、反復感染を予防するためにも、治療はパートナーと行うことも重要です。

治療薬

クラミジアの治療薬として処方されることの多い薬は主に次の3種類に分かれます。服薬時の注意点と共にご紹介します。

マクロライド系

「ジスロマック」はこのマクロライド系に属します。副作用はあまりなく比較的安全な薬であると言われています。ジスマロックは服薬後1週間効果が持続するため、単回服用療法に使用されることが多いです。主な副作用としては下痢、腹痛などがあり、稀な副作用として、胃腸障害、肝臓障害、気管支喘息の治療薬との併用の副作用等があるので、持病がある方は医師に相談しましょう。

副作用の詳細や飲み方、料金については別ページにご紹介しておりますので、合わせてご確認ください。

処方薬「ジスロマック」のご説明

ニューキノロン系

シタフロキサンやレボフロキサシンなどがニューキノロン系に属します。乳幼児の軟骨形成の発育に支障をもたらす副作用があるため、妊婦や小児の服薬は禁忌です。

テトラサイクリン系

ミノサイクリン、ドキシサイクリンなどがテトラサイクリン系に属します。テトラサイクリン系の薬の中には重症の時に処方されることが多いものもあります。
胃腸障害や過敏症状などの副作用が生じる場合があるので、こちらも持病等がある場合には必ず医師に相談しましょう。

クラミジアの予防方法

クラミジアをせっかく治療できたとしても、注意していなければ再び感染してしまう可能性もあります。再発を防止するために、しっかり予防をすることも大切です。

コンドームを使用すること

コンドームは避妊だけではなく性感染症予防の役割も果たします。クラミジアは粘膜の接触によって発症するため、コンドームの使用は予防に効果があると言えます。

セックスの相手を限定すること

クラミジアの感染は性行為によって起こります。不特定多数の人とセックスをすることは、それだけ感染経路が不明な状態に身を置くことになります。感染経路が特定できなければ、治療してもまたすぐに感染するということにもなりかねません。

体調不良時・生理中はセックスをしない

体調不良時は体の抵抗力が低下しているため、感染の可能性が高くなります。また生理中も、女性器が弱っていたり、出血から感染する可能性があることからリスクが高まると言えます。これらの期間はセックスをしないということも感染予防の一つの方法となります。

まとめ

クラミジアは最も一般的な性感染症であり、18~19歳の女性では【10人に3人】が、20代では【20人に3人】がクラミジアに感染していると言われています。
性交経験がある人なら誰もがかかってもおかしくない性病ですが、女性の約80%が無症状で無自覚なことが多く、気付かないままパートナーへ移してしまうことがあります。
また、クラミジアは自然治癒することはありません。女性の場合は放置し・深刻化すると不妊などの原因にもなるので、セックスする場合はコンドームを着用するなどして予防し、少しでも違和感を感じた場合はクリニックで検査をするようにしましょう。

当院では、性感染症の検査・治療を実施しておりますので、気になる症状がありましたらお気軽にご相談ください。
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この記事の監修者

宿田 孝弘
宿田 孝弘 ネオクリニック 院長

ネオクリニック院長の宿田孝弘です。私たちのクリニックはとても小さなクリニックですが皆様にとってのコンビニクリニックになれるように努力しますのでよろしくお願いします。

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