札幌市中央区の産婦人科「ネオクリニック」

完全自由診療の札幌中央区の婦人科。ピル処方/緊急避妊対応

コラム

膣カンジダは自然治癒するの?症状・原因・治療法について徹底解説

膣カンジダは自然治癒するの?症状・原因・治療法について徹底解説

デリケートゾーンの強い痒みやムズムズ感、ヒリヒリ感などを引き起こす膣カンジダ。強い痒みを感じると「またか」と思う人もいるでしょう。

この記事では女性を悩ませる膣カンジダについて徹底解説。膣カンジダの症状や原因、治療方法や再発予防法を紹介しています。
また、性器感染症でもあるため、男性に起こる性器カンジダについても解説します。

デリケートゾーンの痒みに悩んでいる人は参考にしてみて下さい。

膣カンジダとは

膣カンジダは正式には性器カンジダ症と言い、男女ともに発症する可能性のある病気です。
性感染症として認識している方もいるかもしれませんが厳密には性感染症ではなく「日和見感染症」であり、白っぽくポロポロしたおりものやデリケートゾーンの痒みや痛みなど、特に膣や外陰部で発症する膣カンジダは女性に多く見られます。

ストレスなどの原因で免疫力が低下すると普段は体に害のないカンジダ菌が異常に増殖し、症状が出るようになります。
発症に際して性交渉の有無は無関係ですが、症状のあるときに性交渉をおこなうと他人に感染することがあります。

こんな症状なら要注意!膣カンジダセルフチェック

デリケートゾーンのトラブルには様々なものがあります。まずは、膣カンジダの可能性があるかセルフチェックをしてみましょう。
膣カンジダを発症すると以下のような症状がでる場合があり、多く当てはまる程膣カンジダの可能性が高くなります。

膣カンジダ セルフチェック
  • 外陰部や膣に痒みやヒリヒリ感を感じる
  • おりものの量が普段より多く、色が白っぽい
  • おりものがポロポロしたカッテージチーズ状、もしくはドロドロしたヨーグルト状
  • 外陰部や膣に発疹や白い苔のような付着物がある
  • 排尿や性交時に痛みを感じる

膣カンジダの原因と発症する理由

続いて膣カンジダの原因菌や膣カンジダを発症するメカニズム、膣カンジダを引き起こす要因について解説していきます。

膣カンジダの原因菌

膣カンジダはカビの一種であるカンジダ・アルビカンス(C.albicans)やカンジダ・グラブラータ(C.glabrata)などが原因菌となるケースが多いです。 最近は薬への抵抗力を持った非アルビカンスのカンジダ菌も増殖していると言われています。
これらのカンジダ菌は膣の中に元々いることが多く、無症状であれば保菌していても特に問題のない菌です。

膣カンジダが起こるメカニズム

膣カンジダに感染する場合、体の中では自浄作用のトラブルが起きていることが多いです。 通常女性の膣内部には「デーデルライン桿菌(かんきん)」という乳酸菌が在中し、膣内の雑菌が繁殖するのを防いでいます。
デーデルライン桿菌の自浄作用によって、通常ならカンジダ菌を保有していても発症することはありません。
しかし何らかの影響を受けてデーデルライン桿菌の自浄作用が弱まってしまうと、カンジダ菌は増殖を始めます。カンジダ菌は膣内や外陰部で異常繁殖を起こし、膣カンジダを発症してしまいます。

膣カンジダを引き起こす要因

膣カンジダを引き起こす要因は以下のとおりです。

  • ストレスやホルモンバランスの影響
  • 体調不良による免疫力の低下
  • デリケートゾーンが蒸れることで雑菌が繁殖しやすい環境にしてしまう
  • 抗生物質の服用によりデーデルライン桿菌の働きが弱まる
  • ビデの使用や、刺激の強い洗浄などでデーデルライン桿菌を減らしてしまう

デーデルライン桿菌は、このような状況に陥ると自浄作用を弱めてしまうことがあります。特にタイツやストッキング、ナイロン製の下着やデニムパンツなど、デリケートゾーンの蒸れやすい服装を日常的にしている人は注意が必要です。

約5人に1人が膣カンジダと診断されている

約5人に1人が膣カンジダと診断されている
膣カンジダは、どんな女性でも発症するリスクのある病気です。ある調査によると、18~45歳までの女性600名を対象にしたアンケートでは16.7%の人が「膣カンジダになったことがある」と回答しています。 つまり、約5人に1人は膣カンジダになっているということです。この調査からも、膣カンジダが女性にとっていかに身近な病気なのか分かります。

参考:バイエル薬品株式会社|「女性のデリケートエリアの不調に関する意識調査(2016年)」

膣カンジダに症状が似ている性感染症

膣カンジダの症状は、他の性感染症と共通している部分が多く、一般の方が症状だけで膣カンジダと判断するのは難しいです。
膣カンジダの症状と似ている性感染症として「トリコモナス膣炎」「性器ヘルペス」「細菌性膣症」が考えられます。
膣カンジダの症状を感じる場合は、これらの感染症の可能性も視野に入れておくとよいでしょう。

性感染症 症状
トリコモナス膣炎
  • 強い痒み
  • 泡立ったようなおりもの
  • 黄緑色で悪臭がするおりもの
  • 性器のヒリヒリした痛み
性器ヘルペス
  • 痛みを伴う強い痒み
  • 性器周辺に水泡ができる
  • 性器周辺が爛れる
細菌性膣炎
  • 性器の痒み
  • 灰色で魚の腐ったような臭いがするおりもの

カンジダはうつるのか?男性の性器カンジダの症状と性感染について

カンジダの原因菌は、健康な時に感染しても症状が現れません。しかし、性行為によって体内に菌が侵入した際に、身体の抵抗力や自浄作用が弱まっていると感染を起こしやすくなるでしょう。
また、オーラルセックスによって口腔内でカンジダを発症してしまうケースもあります。

性行為によってカンジダの原因菌に感染することを防ぐためにも、男性の性器に見られるカンジダの症状を知っておくことが大切です。

  • 性器の痒み
  • 性器の違和感
  • 性器のカサつき
  • 性器の赤み
  • 性器の爛れ

これらの症状の他、性器に小さな盛り上がりや水ぶくれができることもあります。

男性は性器カンジダ症の発症割合が低い

男性も性器カンジダ症を発症することがありますが、全体の割合にするとごく僅か。
性器カンジダ症を発症するのは圧倒的に女性の方が多いと言って良いでしょう。

しかし、包茎の人や糖尿病患者、ステロイド剤の投薬を受けている男性は比較的感染しやすいという報告があるので注意が必要です。

性行為で膣カンジダになる割合

性行為によってカンジダ菌が侵入し、膣カンジダを発症する可能性があります。しかし、その割合は全体の約5%と言われており、決して高い数字とは言えないでしょう。

元々、男性は性器カンジダを発症しにくい上、女性の抵抗力が低下しているタイミングと重なる条件を満たす割合は極めて低いです。しかし、0%ではないことも事実として考える必要があります。

体調が良くない時や男性器に異常や違和感がある時には、性行為を控えるといった予防策も必要です。

パートナーが性器カンジダになったら

自分やパートナーが性器カンジダ症になった場合には日常生活の中で以下の点に注意しましょう。

  • 完治するまで性行為は控える
  • 性行為をする場合にはコンドームを利用する
  • バスタオルなどを共有しない

パートナーが性器カンジダ症になった場合、無症状なら特に検査や治療は必要ありません。ただし、性接触などがあった場合にはカンジダ菌を保有している可能性は高くなります。「膣カンジダを引き起こす要因」で説明した内容について注意して過ごしましょう。

膣カンジダの検査方法

膣カンジダの検査・治療方法
膣カンジダになってしまったら、慌てずにまずは産婦人科や婦人科で検査や治療を受けましょう。

膣カンジダはおりもの検査で診断するのが一般的。採取したおりものを培養し、顕微鏡で菌の有無や量を確認して診断されます。多くの場合即日結果が判定できるでしょう。

ただし、膣カンジダと診断されて治療を続けたものの改善しない場合などはカンジダ菌の菌種まで特定する必要があります。この時に行う検査は判定まで4~5日かかることが多いです。

膣カンジダの検査を行うタイミング

パートナーが性器カンジダに感染していることが分かった場合や、家族にカンジダ症を発症している人がいて家庭内感染が心配される場合には、感染機会から24時間経過後に検査を受けるとよいでしょう。
感染が疑われても、すぐに検査をすると正確な感染の有無を判断できないことがあります。

膣カンジダの治療方法

膣カンジダの治療は適切な処置や処方を受ければ初回の治療で完治するケースが多いです。膣錠や膣坐薬、軟膏、クリーム、経口薬などを処方することが多く、膣錠や膣坐薬は院内処置で対応する病院もあります。

通常は1週間程度通院して処置を受けることが多いですが、様々な事情で連日の通院が難しい場合には1週間持続効果のある膣錠を処方されるケースも。通院が難しいという人はまず医師に相談してみると良いでしょう。

膣カンジダの治療に用いられる経口薬フルコナゾールは、妊婦には禁忌とされている薬です。妊娠している人や妊娠の可能性がある人は、必ず事前に妊娠や妊娠の可能性の有無を申告しましょう。

当院では膣カンジダの治療には、基本的にはクロトリマゾール膣錠を処方しております。効果・副作用・使用方法などは処方時に詳しくご説明させていただきます。

膣カンジダを放置した場合

デリケートゾーンの痒みという症状の性質上、中々病院にも行けず膣カンジダを放置してしまう人も居ます。しかし、膣カンジダの放置はとても危険です。

膣カンジダを放置して炎症が酷くなると全身性カンジダ症を発症し、湿疹が広がっていくことがあります。また、膣カンジダは慢性化すると完治が難しくなるため発症後なるべく早く受診し治療を行うことが大切です。

妊娠中に膣カンジダに感染した場合、羊水感染や産道感染によって赤ちゃんへの感染リスクも。新生児がカンジダ菌に感染すると鷲口瘡という病気を引き起こしてしまうため、特に迅速な治療が必要です。

治療後はいつから性行為できる?

膣カンジダは治療後、再検査などを行うことは少ないでしょう。デリケートゾーンの痒みやおりものの異常が改善された状態になると治癒したものと判定されます。

元々、日和見感染によって発症を引き起こす病気なので、菌の有無ではなく症状の有無によって完治がどうかを判断する病院が多いと思われます。

膣カンジダの治療後は、痒みがなくなりおりものが正常に戻れば性行為をしても構いません。しかし、今後の再感染などを防ぐためにもコンドームを着用して、原因菌を体内に侵入させないようにしましょう。

膣カンジダは自然治癒する場合もある

膣カンジダは軽症の場合、発症中でも自浄作用が正常な状態に復活し自然治癒するケースがあります。痒みやおりものの変化が改善され、通常通りに戻れば自然治癒したと判断できるでしょう。

しかし、我慢できない程の痒みや痛みを感じるような重度の症状が出ている場合、自然治癒は難しいでしょう。自然治癒を目指して放置した結果、慢性化してしまったという例もあります。初期なら治療も比較的簡単で完治しやすいので、膣カンジダを疑った場合はすぐに診察を受けるのがおすすめです。

膣カンジダでは市販薬を使ってもいいの?

膣カンジダの薬は製薬メーカーから、市販薬としても販売されています。病院に行く時間が無い人や再発を繰り返す人にとって便利で使い勝手がよいでしょう。

しかし、膣の痒みやおりものの異常がある病気は膣カンジダだけではありません。診察を受けた結果、違う病気が見つかることも珍しくないのです。

性器の異常を感じて「膣カンジダかも?」と思った時には、まず医師の診察を受けるのがおすすめです。きちんと検査を行い、適切な薬剤を用いて治療するのが完治への最短ルートと言えるでしょう。

膣カンジダは再発率が高い

膣カンジダは再発率が高い
膣カンジダは寝不足やストレスなど、さまざまな要因で抵抗力が低下すると発症しやすい病気です。また、下着の中が蒸れて原因菌が増殖しやすい環境が続く場合にも発症しやすくなります。

体調や季節などに連動して発症しやすい病気のため、膣カンジダは再発率が高いです。

ある調査によると、膣カンジダを発症した人の54.0%は再発したことがあると回答しています。一度、膣カンジダになった人の内、半分は再発をしているのです。

参考:バイエル薬品株式会社|「女性のデリケートエリアの不調に関する意識調査(2016年)」

膣カンジダの再発を防ぐ方法

膣カンジダは発症し完治した人の約7割が再発を経験していると言われている程、再発率の高い病気です。
膣カンジダの再発を防ぐためにも、日々の生活の中で膣カンジダの再発リスクを下げるように心がけましょう。

通気性の良い衣服や下着を選ぶ

デリケートゾーンが蒸れて雑菌が増殖してしまうと、ふとしたきっかけで自浄作用をもつデーデルライン桿菌とのバランスが崩れてしまうことも。自浄作用が弱まった隙に、カンジダ菌が増殖を始めてしまいます。

衣服はできる限り通気性の良いものを選ぶようにしましょう。特に汗をかきやすい季節は汗を吸収しやすい素材の下着やボトムスを選び、汗をかいたらすぐに着替えをするのも効果的です。

入浴後や水泳後など、濡れた状態で下着を身に付けてしまうと蒸れを増長させてしまうことも。しっかりと体を乾かしてから下着を着用するように心がけると良いでしょう。

ナプキンやおりものシートを頻繁に交換する

生理期間中は経血によってデリケートゾーンが蒸れやすいだけでなく、ホルモンバランスの乱れによって自浄作用が弱まり膣カンジダの再発リスクが高まります。

生理用ナプキンは小まめにとりかえ、清潔な状態を保つことが大切です。おりものシートを使用する際にも、同じシートを付けっぱなしにすることのないように気を付けましょう。

過度な洗浄を控える

ビデを過剰に使用したりボディ用ソープでデリケートゾーンを洗ったりすると、必要以上のデーデルライン桿菌を落として自浄作用を弱めてしまうことがあります。特に生理中は、ビデを必要以上に使ってしまう人も多いので注意が必要です。

デリケートゾーンは基本的にぬるま湯で流す程度の洗浄で、適度な清潔さを保つことができます。洗い過ぎや刺激の強い石鹸を避けるなど、適切な洗浄方法を心掛けましょう。

痒みがあっても掻かない

デリケートゾーンは、敏感で痒みなどのマイナートラブルがおきやすい部分です。痒いからといって掻いてしまうと、手の雑菌が付いてしまったり引っ掻き傷ができてしまったりすることも。
痒みを感じた際には清潔な状態を保ち、掻かないように我慢して下さい。我慢できない程の痒みを感じるなら受診した方が良いでしょう。

規則正しい生活・食事を心掛ける

自浄作用を正常に保つには、規則正しい生活や食事で健康な状態を維持することがとても重要です。特にストレスを感じる時や、生理前などホルモンバランスが乱れるタイミングには、十分な睡眠やバランスのとれた食事など、自分でコントロールできる部分を重点的にケアすると良いでしょう。

体調不良が原因で風邪などの病気になり、抗生物質を服用したら膣カンジダを再発したというケースも多くあります。普段から健康な体を維持するよう心掛けましょう。

性交渉の際にはコンドームを使用する

自分自身の体調を整えると共に、原因菌への感染を防ぐことも再発予防に効果的です。性行為を行う際には、コンドームを着用して原因菌に感染しないよう注意しましょう。
また、オーラルセックスなども口腔カンジダ症を引き起こすリスクがあります。パートナーの性器に異常がある場合には、性行為を控えることも大切です。

まとめ

強い痒みやおりものの異常で発覚する膣カンジダ。体調不良や不衛生な状態で発症しやすく、女性に多い病気だと分かりましたね。
女性に発症しやすい病気の一方、初期で受診すれば1週間程で完治できる病気です。自然治癒するケースもありまずが、悪化させてしまう前に病院に受診して適切な処置を受けると良いでしょう。

膣カンジダかもしれない、と思ったら適切な治療をして、完治後は再発しないよう日々の生活の中でカンジダ再発リスクを下げるように過ごして下さいね。

当院では、膣カンジダの検査・治療を実施しておりますので、気になる症状がありましたらお気軽にご相談ください。

Web予約はこちら

Facebook X LINE
|

この記事の監修者

宿田 孝弘
宿田 孝弘 ネオクリニック 院長

ネオクリニック院長の宿田孝弘です。私たちのクリニックはとても小さなクリニックですが皆様にとってのコンビニクリニックになれるように努力しますのでよろしくお願いします。

カテゴリ
おすすめコラム