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コラム

膣カンジダは性病?自然治癒するの?症状・原因・治療法について徹底解説

膣カンジダは性病?自然治癒するの?症状・原因・治療法について徹底解説

デリケートゾーンの強い痒みやムズムズ感、ヒリヒリ感などを引き起こす膣カンジダ。強い痒みを感じると「またか」と思う人もいるでしょう。

この記事では女性を悩ませる膣カンジダについて徹底解説。膣カンジダの症状や原因、治療方法や再発予防法を紹介しています。

デリケートゾーンの痒みに悩んで「もしかして膣カンジダかも?」と思っている人や、膣カンジダの再発に悩んでいる人は参考にしてみて下さい。

こんな症状なら要注意!膣カンジダセルフチェック

デリケートゾーンのトラブルには様々なものがあります。まずは、膣カンジダの可能性があるかセルフチェックをしてみましょう。

膣カンジダ セルフチェック
  • 外陰部や膣に痒みやヒリヒリ感を感じる
  • おりものの量が普段より多く、色が白っぽい
  • おりものがボロボロしたカッテージチーズ状、もしくはドロドロしたヨーグルト状
  • 外陰部や膣に発疹や白い苔のような付着物がある
  • 排尿や性交時に痛みを感じる

多く当てはまる程、膣カンジダの可能性が高くなります。

膣カンジダとは

膣カンジダは正式には性器カンジダ症と言い、男女ともに発症する可能性のある病気です。
性感染症として認識されていますが日和見感染症としての一面も持ち、特に膣や外陰部で発症する膣カンジダは女性に多く見られます。

膣カンジダの症状

膣カンジダを発症すると以下のような症状がでる場合があります。

  • おりものの増加
  • おりものの変化(ヨーグルト状、カッテージチーズ状の他、豆腐のカス状やおから状と例えられることもある。)
  • 外陰部や膣の掻痒感・灼熱感・排尿痛・性交痛
  • 外陰部や膣に発疹が出る
  • 外陰部や膣に白い苔状の付着物が付く

男性が性器カンジダ症を発症した際には、亀頭に赤みが出て小さな水ぶくれやただれの症状があらわれます。
また、女性と同じく白い苔状の付着物が確認できることも多いです。

性交渉による感染割合は少ない

性感染症として認識されていることが多い膣カンジダですが、実は性接触による感染は全体の約5%。
特に女性に発症する膣カンジダは、性接触以外での感染ケースが多く見られます。

膣カンジダは日和見感染症でもあり、普段は体に害のない菌が免疫力の低下によって増殖し病気として発症してしまいます。
性接触での感染よりも、日和見感染の方が割合として多いのが膣カンジダの特徴と言えるでしょう。

男性は性器カンジダ症の発症割合が少ない

男性も性器カンジダ症を発症することがありますが、全体の割合にするとごく僅か。
性器カンジダ症を発症するのは圧倒的に女性の方が多いと言って良いでしょう。

しかし、包茎の人や糖尿病患者、ステロイド剤の投薬を受けている男性は比較的感染しやすいという報告があるので注意が必要です。

膣カンジダの原因

続いて膣カンジダの原因菌や膣カンジダを発症するメカニズム、膣カンジダを引き起こす要因について解説していきます。

膣カンジダの原因菌

膣カンジダの原因菌はカビの一種であるカンジダ・アルビカンス(C.albicans)とカンジダ・グラブラータ(C.glabrata)が代表的です。
最近は薬への抵抗力を持った非アルビカンスのカンジダ菌も増殖していると言われています。

これらのカンジダ菌は実は膣の中に元々いることが多く、無症状であれば保菌していても特に問題のない菌です。
カンジダ菌が外陰部や膣内(子宮頸部)で異常増殖を起こすと膣カンジダを発症し、女性の5人に1人が経験したことがあるポピュラーな病気です。

膣カンジダが起こるメカニズム

本来なら体に害のないカンジダ菌。膣カンジダに感染する場合、体の中では自浄作用のトラブルが起きていることが多いです。

通常女性の膣内部では「デーデルライン桿菌(かんきん)」という乳酸菌が在中し、膣内の雑菌が繁殖するのを防いでいます。デーデルライン桿菌の自浄作用によって、通常ならカンジダ菌を保有していても発症することはありません。

しかし何らかの影響を受けてデーデルライン桿菌の自浄作用が弱まってしまうと、カンジダ菌は増殖を開始。膣内や外陰部で異常繁殖を起こし、膣カンジダを発症してしまいます。

膣カンジダを引き起こす要因

膣カンジダを引き起こす要因とは、デーデルライン桿菌の自浄作用を弱めてしまう原因のことです。

  • ストレスやホルモンバランスの影響
  • 体調不良による免疫力の低下
  • デリケートゾーンが蒸れることで雑菌が繁殖しやすい環境にしてしまう
  • 抗生物質の服用によりデーデルライン桿菌の働きが弱まる
  • ビデの使用や、刺激の強い洗浄などでデーデルライン桿菌を減らしてしまう

デーデルライン桿菌は、このような状況に陥ると自浄作用を弱めてしまうことがあります。特にタイツやストッキング、ナイロン製の下着やデニムパンツなど、デリケートゾーンの蒸れやすい服装を日常的にしている人は注意が必要です。

膣カンジダの検査・治療方法

膣カンジダの検査・治療方法
膣カンジダになってしまったら、慌てずにまずは産婦人科や婦人科で検査や治療を受けましょう。

最近は市販薬でも膣カンジダ用の薬が販売されていますが、膣カンジダと断定できない状態で薬を服用するのは危険です。原因が膣カンジダではないのに市販の膣カンジダ薬を服用した場合、耐性菌になったり重症化したりするケースもあります。

膣カンジダの検査方法や治療方法について解説していきます。

膣カンジダの検査方法

膣カンジダはおりもの検査で診断するのが一般的。採取したおりものを培養し、顕微鏡で菌の有無や量を確認して診断されます。多くの場合即日結果が判定できるでしょう。

ただし、膣カンジダと診断されて治療を続けたものの改善しない場合などはカンジダ菌の菌種まで特定する必要があります。この時に行う検査は判定まで4~5日かかることが多いです。

膣カンジダの治療方法

膣カンジダの治療は適切な処置や処方を受ければ初回の治療で完治するケースが多いです。膣錠や膣坐薬、軟膏、クリーム、経口薬などを処方することが多く、膣錠や膣坐薬は院内処置で対応する病院もあります。

通常は1週間程度通院して処置を受けることが多いですが、様々な事情で連日の通院が難しい場合には1週間持続効果のある膣錠を処方されるケースも。通院が難しいという人はまず医師に相談してみると良いでしょう。

膣カンジダの治療に用いられる経口薬フルコナゾールは、妊婦には禁忌とされている薬です。妊娠している人や妊娠の可能性がある人は、必ず事前に妊娠や妊娠の可能性の有無を申告しましょう。

当院では膣カンジダの治療には、エルシド膣錠を処方しております。効果・副作用・使用方法などは別記事で詳しく紹介しておりますので、あわせて御覧ください。

処方薬「エルシド膣錠」のご説明

膣カンジダを放置した場合

デリケートゾーンの痒みという症状の性質上、中々病院にも行けず膣カンジダを放置してしまう人も居ます。しかし、膣カンジダの放置はとても危険です。

膣カンジダを放置して炎症が酷くなると全身性カンジダ症を発症し、湿疹が広がっていくことがあります。また、膣カンジダは慢性化すると完治が難しくなるため発症後なるべく早く受診し治療を行うことが大切です。

妊娠中に膣カンジダに感染した場合、羊水感染や産道感染によって赤ちゃんへの感染リスクも。新生児がカンジダ菌に感染すると鷲口瘡という病気を引き起こしてしまうため、特に迅速な治療が必要です。

膣カンジダの治癒判定

膣カンジダは治療後、再検査などを行うことは少ないでしょう。デリケートゾーンの痒みやおりものの異常が改善された状態になると治癒したものと判定されます。

元々、日和見感染によって発症を引き起こす病気なので、菌の有無ではなく症状の有無によって完治がどうかを判断する病院が多いようです。

パートナーが性器カンジダになったら

自分やパートナーが性器カンジダ症になった場合には日常生活の中で以下の点に注意しましょう。

  • 完治するまで性行為は控える
  • 性行為をする場合にはコンドームを利用する
  • バスタオルなどを共有しない

パートナーが性器カンジダ症になった場合、無症状なら特に検査や治療は必要ありません。ただし、性接触などがあった場合にはカンジダ菌を保有している可能性は高くなります。「膣カンジダを引き起こす要因」で説明した内容について注意して過ごしましょう。

膣カンジダは自然治癒する場合もある

膣カンジダは軽症の場合、発症中でも自浄作用が正常な状態に復活し自然治癒するケースがあります。痒みやおりものの変化が改善され、通常通りに戻れば自然治癒したと判断できるでしょう。

しかし、我慢できない程の痒みや痛みを感じるような重度の症状が出ている場合、自然治癒は難しいでしょう。自然治癒を目指して放置した結果、慢性化してしまったという例もあります。初期なら治療も比較的簡単で完治しやすいので、膣カンジダを疑った場合はすぐに診察を受けるのがおすすめです。

膣カンジダの再発を防ぐ方法

膣カンジダは発症し完治した人の約7割が再発を経験していると言われている程、再発率の高い病気です。
膣カンジダの再発を防ぐためにも、日々の生活の中で膣カンジダの再発リスクを下げるように心がけましょう。

通気性の良い衣服や下着を選ぶ

デリケートゾーンが蒸れて雑菌が増殖してしまうと、ふとしたきっかけで自浄作用をもつデーデルライン桿菌とのバランスが崩れてしまうことも。自浄作用が弱まった隙に、カンジダ菌が増殖を始めてしまいます。

衣服はできる限り通気性の良いものを選ぶようにしましょう。特に汗をかきやすい季節は汗を吸収しやすい素材の下着やボトムスを選び、汗をかいたらすぐに着替えをするのも効果的です。

入浴後や水泳後など、濡れた状態で下着を身に付けてしまうと蒸れを増長させてしまうことも。しっかりと体を乾かしてから下着を着用するように心がけると良いでしょう。

ナプキンやおりものシートを頻繁に交換する

生理期間中は経血によってデリケートゾーンが蒸れやすいだけでなく、ホルモンバランスの乱れによって自浄作用が弱まり膣カンジダの再発リスクが高まります。

生理用ナプキンは小まめにとりかえ、清潔な状態を保つことが大切です。おりものシートを使用する際にも、同じシートを付けっぱなしにすることのないように気を付けましょう。

過度な洗浄を控える

ビデを過剰に使用したりボディ用ソープでデリケートゾーンを洗ったりすると、必要以上のデーデルライン桿菌を落として自浄作用を弱めてしまうことがあります。特に生理中は、ビデを必要以上に使ってしまう人も多いので注意が必要です。

デリケートゾーンは基本的にぬるま湯で流す程度の洗浄で、適度な清潔さを保つことができます。洗い過ぎや刺激の強い石鹸を避けるなど、適切な洗浄方法を心掛けましょう。

痒みがあっても掻かない

デリケートゾーンは、敏感で痒みなどのマイナートラブルがおきやすい部分です。痒いからといって掻いてしまうと、手の雑菌が付いてしまったり引っ掻き傷ができてしまったりすることも。
痒みを感じた際には清潔な状態を保ち、掻かないように我慢して下さい。我慢できない程の痒みを感じるなら受診した方が良いでしょう。

規則正しい生活・食事を心掛ける

自浄作用を正常に保つには、規則正しい生活や食事で健康な状態を維持することがとても重要です。特にストレスを感じる時や、生理前などホルモンバランスが乱れるタイミングには、十分な睡眠やバランスのとれた食事など、自分でコントロールできる部分を重点的にケアすると良いでしょう。

体調不良が原因で風邪などの病気になり、抗生物質を服用したら膣カンジダを再発したというケースも多くあります。普段から健康な体を維持するよう心掛けましょう。

まとめ

強い痒みやおりものの異常で発覚する膣カンジダ。体調不良や不衛生な状態で発症しやすく、女性に多い病気だと分かりましたね。
女性に発症しやすい病気の一方、初期で受診すれば1週間程で完治できる病気です。自然治癒するケースもありまずが、悪化させてしまう前に病院に受診して適切な処置を受けると良いでしょう。

膣カンジダかもしれない、と思ったら適切な治療をして、完治後は再発しないよう日々の生活の中でカンジダ再発リスクを下げるように過ごして下さいね。

当院では、膣カンジダの検査・治療を実施しておりますので、気になる症状がありましたらお気軽にご相談ください。

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この記事の監修者

宿田 孝弘

宿田 孝弘 ネオクリニック 院長

ネオクリニック院長の宿田孝弘です。私たちのクリニックはとても小さなクリニックですが皆様にとってのコンビニクリニックになれるように努力しますのでよろしくお願いします。

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